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設計ブログ

現場近くの中宮寺を見学

現場近くの中宮寺を見学

建築家 吉田五十八の 作品が見たくて

法隆寺の近くです

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1968年に吉田五十八の設計で 昔ながらのお寺ですが 伝統的な木造ではなく 鉄筋コンクリート造で建てられました。

本堂は池に囲まれて水面から丸い柱で 深い軒を支えてます。

装飾をなくし 簡素化した中に日本古来の天平のデザインを 吉田五十八が建築に表現してます。

池の橋を渡って靴を脱いで内陣に入ると 障子を開け放した軒の深い空間に 内と外が一体となり 風が流れる 

心地よい空間です。  深い軒裏に池の水面の波紋が映し出されるの美しい。

内陣にまつられてる仏像は 教科書にも載っている飛鳥時代の最高傑作 

『菩薩半跏像』

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聖徳太子の母をモデルにして 作られたと伝えられてる仏像も

吉田五十八の建物の居心地がいいのか 穏やかに優しい 微笑みをたたえてます。

1970年の大阪万博の松下館は 松下幸之助様が中宮寺の本堂を見て

『松下館のパビリオンをあの中宮寺の感じにしてほしい。池の中に浮かぶような感じで 設計していただきたい。』

と吉田五十八に依頼したそうです。 日本文化の持つ美しさ 奥ゆかしさを 松下幸之助が吉田五十八建築から

感じ取ったのでしょう。

日本の万博であるからこそ 単にお祭り騒ぎで終わらすのではなく 日本の良さをご理解いただける物にしたいと

松下幸之助様は記されてます。

前回の武野のブログで Panasonicをディスってしまいましたが、

それでは皆さんも 心 穏やかに 過ごせますように! お祈りしています。

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